- 2021.12.14
- Chain-G
人を活かすのは人
採用選考時、今や書類選考はAIで実施する企業もあるようですね。私もさまざまな適性検査を勉強しましたしが、なかでも熱心になったのは「クレペリン検査」でした。クレペリン検査は一桁の数字をひたすら足し続けていく検査で、結果の作業曲線や筆圧、正答率などを総合的に人の目で判断、解析し、その人だけが持っている「持ち味」と「メンタルヘルス」を明らかにするものです。メンタルヘルスと持ち味は絡み合っているもので、メンタルヘルスが素直な状態でないと、その人の持ち味は発揮されにくい状態になります。
私が適性検査を色々勉強している時、人事担当として思ったのは、当たり前のことですが、人は一人ひとりが違う存在であり、そのこと自体、尊重すべきだと言うことでした。当たり前だけど、本当にできているか?ですよね。
少し話はそれますが、現在も人事アドバイザーをしている企業で、新人のOTJリーダー教育を行っています。初歩的なコーチング技術なども教えますが、「何よりまずは新人と仲良くなることが先」と、教えています。
相手のことを、「気に掛ける・心配する・理解する」という経験は、自分のなかでベースとして残っていくものだと思います。根本は1対1です。私の時代によくあった飲ミニケーション、今では好まれない傾向にあるようですが、これは普段から関係性を構築できていない、受け入れられるような環境作りができていないためだと私は思います。
相手を知って持ち味を活かすというのは、昔から大事にされている考え方です。いつの時代も基本的な部分は変わりません。そして、変わらない部分こそ大事な部分なのではないでしょうか。キャリアを考える際も、持ち味や価値観を大事にして参りたいと思います。