- 2022.06.07
- Chain-G
己を知り、相手を知れば
最近「人的資本経営」への注目が高まっていますね。この大きなテーマに言及するつもりはございませんが、気になったのは「個」に対する考え方です。
厚生労働省が、予測のつかない不透明な時代となり、自らのキャリアは自らがデザインして実現して行く必要がるといいた趣旨のことを発表したのは、もう20年も前になります。
企業による一方的な人員計画による人事異動のみならず、社員自らもキャリアを考え、会社はそのマッチングを図っていくことが求められています。
さらにここに必要な視点は、会社と個人の意向のすり合わせだけではなく、社員同士の組み合わせです。性格的なものもあれば、得意不得意もあります、まさに、パズルを組んで行くような話だと思います。
そこで思い出すのが「エニアグラム」です。ご存じのかたもいらっしゃると思いますが、人間の本質は9つの性格の中のどれかに必ずあてはまるというもので、発祥はおよそ2000年前のアフガニスタン地方だと言われているそうです。私も人事屋の端くれとして、様々な適性検査は研究してきましたし、パネラーとして、某研究会で登壇させていただいたこともありましたので、最初は正直、エニアグラムをうさん臭く思いましたが、いやいや、2000年の歴史は、なかなか奥深く、興味深いものです。
自分自身の本質を知ること、さらに関わる方々の本質を知ることができると、まさに、仕事はもとより、性格が合う、合わない、を理解した上で、根本的な人間関係の構築ができ、人による得意を最大限に活用できた時、企業としての成果が飛躍的に向上するのだと思います。言うは易しかもしれませんが、チャレンジしてみたいですね。