- 2022.04.19
- Chain-G
転職回数について
2020年時点の日本の労働者の平均勤続年数は12.5年、米国が4.1年、英国が8.6年だそうです。数字遊びに過ぎませんが、22歳で大学を卒業し60歳定年までの38年間を、これらの平均勤続年数で割ると、日本が約3回、米国が約9回、英国が約4.4回となります。すなわちこれ、平均転職回数とも言えます。
偶然ですが、かつて私が企業の採用担当として、求人部門の責任者に聞くと、「転職回数は、当社への転職を入れて、せいぜい3回」とおっしゃる方が多かったと記憶しています。論理的な根拠などもちろんありません。転職回数が多い人は、終身雇用前提の時代ですから、当社に来ても続かないのではないかとか、何か問題があるのではないかとか、漠然としたイメージをお持ちだったと思います。
私が外資系企業(米国)で採用担当をしていた時に、上司(Hiring Manager)が米国にいて、部下を日本で採用するということが何度もありました。採用スペックについて、日本人のHiring Managerと明らかに異なったのは2点、①転職回数は全く問わない、②年齢も給与の予算内であれば全く関係ない、ということでした。
米国を完全に真似る必要は全くなく、ジョブ型雇用と言っても、日本型、その企業型ジョブ型雇用を構築すればよろしいかと思いますが、少子高齢化がどんどん進んで行く中、採用に関しては転職回数(但しポジティブな転職がいいですね)や年齢に関係なく人材を活用することは、米国を真似るべきでしょうね。