CASE事例紹介

  • 2021.12.07
  • Chain-G

面白い仕事だからキャリア形成につながる

私が人事駆け出しの頃、組織開発センター代表の伊桜淑親(いざくらとしちか)さんという方がいらっしゃいました。伊桜先生は、「知恵のない人間なんているわけがない、すべての人が知恵を出す方がいいに決まっている」「与えられた仕事を機械的にやるのではなく、自分なりのやり方を開発して創造的に行うことができれば、仕事は本当に面白くなる」というお考えで、当時私はこのお考えに深く感動しました。

 

学習院大学教授の守島 基博先生は働き方改革について、「個々人が、能力とニーズに合った働き方を選べ、自分の仕事と人生を主体的に創り込めるようになり、企業のためになっていく」、すなわち、「自分で働き方を決めている」と思えることが重要だ」とおっしゃっています。

 

私自身も今振り返ってみると「自分で働き方を決めている」「知恵を出して仕事を面白くする」この2点は重要だったように思います。

 

いわゆる企業理念やWayのような行動指針の浸透活動を行っていたときの話ですが、どうすれば社員が理念やWayに共感し行動してくれるか、新刊本だけでは答えは見つからず、毎週末、古本屋さんを練り歩き、企業理念や組織風土改革、或いは対話についてなど、買い込んだ本は50冊を超えていました。通常、人事で新しいことに取り組むとき、関連書籍を2,3冊、多くても4,5冊読むのがせいぜいでしたが、この時は違いました。

 

言ってみればこのときはまさに自分で働き方を決めているであり、本からのヒントを頼りに、自分自身で知恵を出して仕事をどう面白く結果を出すか、という形で動いていたように思います。

 

人事は板挟みになりやすい立場ですが、やりがいを感じられる仕事です。自分にとって何が面白く、どんな部分にやりがいを感じるかに気づければ、面白い仕事を続けながらご自身のキャリア形成へと繋がっていくことになるのではないでしょうか。そしてその姿勢は、社員の方々と接する時に必ず活きてくると思います。

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